コンセプトは ”どうしたら面白くなるか?” D の 問 題 どうしたら易しく面白くなるか
 もっと楽にならないか
3.4 ムリをしてはいけない D の 問 題《目次》
 1.生産管理の意義
 2.生産管理の必須条件
 3.短納期と在庫問題
ムダのもとになる在庫は徹底的に削減しなければなりません。
そのためには、しつこく、あきらめずに改善をくりかえすしかありません。

つまり、
「在庫は悪である」=「常に改善を怠るな」
という意味なのです。

在庫削減の基本は生産リードタイムの短縮です。
いま、生産リードタイムが1ヶ月かかるとしたら
それが現在の工場の実力ということになります。

ただし、ふつうは、改善を始めても
すぐに成果が出るというわけにもいきません。

ここでムリをして実力以上にリードタイムを縮めると
その反動が来て、もっと大きなムダになってしまいます。
必ず、現在の実力に合わせた生産体制を取らなければなりません。

また、顧客からの注文の来方も様々ですから、
受注形態を変更したり在庫の持ち方を変えたりして、
在庫のムダが最も少なくなる方法を取るようにしなければなりません。

代表的なモデルを紹介します。
  3.1 納期とはなにか?
  3.2 在庫があれば簡単だけれど
  3.3 なぜ在庫が必要なのか?
  3.4 ムリをしてはいけない
  3.5 なにがネックなのか?
  3.6 営業と工場の協働プロセス
 4.販売計画の精度向上
 5.生産同期化の仕組み
 6.リードタイムの短縮
 7.負荷・能力管理
 8.部材調達管理
 9.スケジューリング
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(1)顧客要求リードタイム ≧ 生産実力リードタイム

例えば、設計試作・サンプル受注のような場合は
顧客要求リードタイムを気にする必要がないので、在庫を持つこともありません。



(2)顧客要求リードタイム ≧ 部品リードタイム+最終工程リードタイム

受注後に部品手配しても間に合う場合は、特殊な長納期部材のみ在庫を持ちます。
改善の最終目標となる形態と言えるでしょう。



(3)顧客要求リードタイム ≧ 最終工程リードタイム

部品が間に合わない場合は、内示注文をもらって部品在庫を持ちます。
製品は納入指示を待ってから生産開始します。



(4)顧客要求リードタイム < 最終工程リードタイム

生産が間に合わない場合は、内示注文をもらって先行手配し製品在庫を持ちます。



(5)顧客要求リードタイム ≪ 最終工程リードタイム

さらに短納期の場合は、預託(VMI)方式で対応します。



実力を無視した生産体制をとることはできません。
改善と言えばムダの排除が主眼となりますが、
それ以上にムリは禁物です。

在庫を持つことは決して恥ではありません。
在庫をなくす努力をしないことが恥なのです。
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