D の 問 題 | どうしたら易しく面白くなるか もっと楽にならないか |
6.リードタイムの短縮 | D の 問 題《目次》 | |||||||||||||||||
1.生産管理の意義 2.生産管理の必須条件 3.短納期と在庫問題 4.販売計画の精度向上 5.生産同期化の仕組み 6.リードタイムの短縮 |
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販売計画の精度アップと生産同期化の仕組みは 合理的な生産管理には不可欠です。 しかし、それだけで問題解決するわけでは決してありません。 短納期と在庫問題を根本的に解決するためには 生産リードタイムを短縮する努力を怠ってはいけません。 注文を受けて、呪文をひと言となえれば あっという間にものができてしまう。 そんな魔法使いのようなことができれば良いのですが、 ものづくりには必ず時間がかかります。 |
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6.1 リードタイムとは 6.2 手を速く動かすな 6.3 仕掛品という在庫 6.4 川の流れのように 6.5 1つずつ作りなさい 6.6 段取削減テクニック 6.7 ロスは予防すること |
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7.負荷・能力管理 8.部材調達管理 9.スケジューリング |
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そこで、生産リードタイム短縮について考えていきます。 | ||||||||||||||||||
6.1 リードタイムとは ものづくりの作業は、基本的に主作業と付帯作業とに分けられます。 |
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主作業にかかる時間が正味作業時間です。 加工するワーク1個ごとに現れますから、作業時間を見積もるには 1個当たりの時間にロットサイズを掛けて計算します。 付帯作業はその中身によって現れ方が異なります。 段取作業は、ロットサイズに関係なく、ロットの切り替えで見積もった段取作業時間を そのままトータルの作業時間に加えます。 管理準備と運搬作業は、ロットサイズにも注文数にも関係なく現れるので、 通常は作業時間の見積もりでは扱いません。(就業時間から除いておく) 作業時間を見積もるときは、この他に余裕を含めます。 |
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余裕は、個々の時間を得るのが難しいので、余裕率という形で与えます。 余裕率はワークサンプリングなどの分析結果に基づいて、会社のポリシーで設定します。 |
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旋盤作業を例にとってみましょう。 旋盤というのは、金属や樹脂などの素材をチャッキングし、 モーターで高速回転させている状態のところに、 バイトという刃物を当てて削っていく代表的な工作機械です。 |
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ロットサイズ(n)の場合の作業時間(P)を見積もる式は P=(W+S)×(1+α) =(w×n+S)×(1+α) ※wは1個当たり正味作業時間 となります。 今、ロットサイズが100個の注文がありました。 切削加工の後、表面処理、組立、調整、仕上げという工程を通って、完成します。 この所要時間を見積もる場合を考えてみましょう。 計算の仕方は同じです。 |
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所要時間は 363 + 240 + 237 + 132 + 127 = 1099[分] = 18.3[時間] となり、これがこの注文の生産リードタイムです。 これを日単位に換算した値が手番です。1日の就業時間を7.5時間とすれば、 18.3 ÷ 7.5 ≒ 3[日] となります。 段取作業時間と1個当たり正味作業時間のテーブル(標準時間資料)を あらかじめ用意しておけば、注文数から手番の計算ができますから、 この値を計画に利用するのです。 |
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ただし、実際は、このようにきちんと手番を計算する例をあまり見ません。 切削で1日、表面処理で1日、組立で1日・・・と大雑把に数えていきます。 もちろん、正しい手番とは言えません。 なぜ、こんな多めに数えるかというと、 工程の前後でロットが滞留することを前提としているためで、 困ったことに、実際、計算した手番通りには上がってこないのです。 |
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