コンセプトは ”どうしたら面白くなるか?” D の 問 題 どうしたら易しく面白くなるか
 もっと楽にならないか
6.3 仕掛品という在庫 D の 問 題《目次》
 1.生産管理の意義
 2.生産管理の必須条件
 3.短納期と在庫問題

 4.販売計画の精度向上
 5.生産同期化の仕組み
 6.リードタイムの短縮
 【問題13】

ラインの中に仕掛品がゴチャゴチャと滞留していて、
どの注文がどこまで進んでいるのかよくわからない。
  6.1 リードタイムとは
  6.2 手を速く動かすな
  6.3 仕掛品という在庫
  6.4 川の流れのように
  6.5 1つずつ作りなさい
  6.6 段取削減テクニック
  6.7 ロスは予防すること
 7.負荷・能力管理
 8.部材調達管理
 9.スケジューリング
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何の手も加えられずに待たされている状態。
この滞留している品物は、部品でも製品でもない中途半端な仕掛品という在庫です。

品物目線で見てわかるように、
この在庫はラインの中で頻繁に現れて、放っておくとどんどん増えて悪さをします。
Dの問題…デリバリー/生産管理の問題について考えてみましょう システムからの発想…システム概念からのヒントなど
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こんなところで、また余計な在庫を増やしては
今まで製品在庫を抑えようと努力してきたのが全て水の泡です。

生産現場で仕掛品の滞留を見たら、そこに問題があると考えて間違いありません。


1と2は、問題解決のためにそれ相応の投資が必要となるので、
当面は制約として受け入れなければならないかもしれません。
それでも、仕掛品は必要最小限になるような管理をしないと、
工程が複雑になって、混沌とした生産ラインになってしまいます。(→原因3)

混沌とした生産ラインというのは、つまり・・・


最初に工程編成したときは、淀みなく流れる生産ラインのつもりだったかもしれません。
ところが、実際の現場では納期の迫っている注文から優先的に流そうとするため、
部材がそろい次第、空いている設備に投入していきます。

その影響が他の注文、他の設備に波及して、あちこちに仕掛品の滞留ができ、
人の手に負えなくなって計画も立てられなくなるのです。

しかし、短納期対応と納期保証を目指す上で、計画の仕組みは不可欠です。
そこで、管理工程という考え方で、しっかりと管理ができるラインにします。


@ストックポイントを絞り込む
・・・ バッチサイズや生産サイクルの異なるポイントに着目します。
A連続生産すべき工程をくくる
・・・ 物理工程間の従属関係、能力バランス等に着目します。
品種の違いによる制約があれば改善します。


B管理工程ごとに工程別計画を指示する
・・・ 管理工程単位でリードタイムを読んでいきます。
C管理工程内は仕掛品を持たずに一気に生産する
・・・ 恣意的に使用設備や生産順を変更してはいけません。
D管理工程内のインライン化改善
・・・ 管理工程内で、物理工程間の仕掛品最小化を目指します。
例えば、設備の直結化やレイアウト改善、段取改善を進めます。

管理工程の設定により、乱流から整流の生産ラインへと改善できます。


工程別計画と仕掛品の管理についてまとめると、次のようなイメージになります。
参考にしてください。

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