コンセプトは ”どうしたら面白くなるか?” D の 問 題 どうしたら易しく面白くなるか
 もっと楽にならないか
6.2 手を速く動かすな D の 問 題《目次》
 1.生産管理の意義
 2.生産管理の必須条件
 3.短納期と在庫問題

 4.販売計画の精度向上
 5.生産同期化の仕組み
 6.リードタイムの短縮
次は、リードタイム短縮のために改善を進めようという話。
改善の参考書を読んだり、上司や先輩のアドバイスを参考にして、
ストップウォッチやビデオカメラを片手に、作業のムダがないか観察を始めます。

すると、大抵の場合、
見られている作業者は緊張して手が速くなり、
いつもより作業が早く終わります。

どうしたら速く作れるか?
いつもより手を速く動かせば良い・・・かというと、
実はこれは全く意味がありません。
  6.1 リードタイムとは
  6.2 手を速く動かすな
  6.3 仕掛品という在庫
  6.4 川の流れのように
  6.5 1つずつ作りなさい
  6.6 段取削減テクニック
  6.7 ロスは予防すること
 7.負荷・能力管理
 8.部材調達管理
 9.スケジューリング
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その上、ムリをしていますから、
その内にくたびれてしまい、後が続きません。
かえって遅くなってロスが多くなったり・・・

やはりムリは禁物なんです。

そこで、ものが作られる過程をもう一度じっくり眺めてみてください。
これから作ろうとする品物を船にたとえてみて、あなたがそれに乗船するとします。


倉庫から部品が出庫されますから、それに乗りこみましょう。


あなたの船は
生産ラインの横に置かれますが、
そこでしばらく待たされます。
前の注文が終わらないので
次の工程に進めないからです。

このような停滞を
工程待ちと言います。


やっと加工が始まりました。
ところが、
ロットでまとめて作っているので、
自分の番が来るまで待っています。
また、自分の番が終わっても
残りの数が終わるまで
待っていなければなりません。

このような停滞を
ロット待ちと言います。


こんなふうに
工程や機械の前後では
頻繁に待たされています。

それから
工程間の移動で、
箱の中でただ揺られていることにも
気付きませんか?



その通り。

停滞や移動の時間は
ものづくりが全く進行していない時間です。
実際の生産リードタイムの中には、
そのようなロスがとても多いのです。

前節で、計算した手番通りに生産出来ないのは
このロスを暗黙に認めているからです。

生産リードタイムの短縮は、
ムリをして手を速く動かす前に、
まずそのような、だれでもわかるムダをなくすことから始めます。
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