コンセプトは ”どうしたら面白くなるか?” D の 問 題 どうしたら易しく面白くなるか
 もっと楽にならないか
7.負荷・能力管理 D の 問 題《目次》
 1.生産管理の意義
 2.生産管理の必須条件
 3.短納期と在庫問題

 4.販売計画の精度向上
 5.生産同期化の仕組み
 6.リードタイムの短縮
 7.負荷・能力管理
生産管理は全体感覚。
もう一度、生産管理の大きな流れを
確認しましょう。

ここからは、
大日程計画に基づく生産・出荷を
確実に実施するための話になります。

基礎のそのまた基礎のような
常識的な説明になるので、あまり
興味深く感じることはないと思います。

裏返せば、ここからの内容に目新しさを感じ、かつ
実際に問題を抱えている会社はちとヤバいぞ・・・ということになります。
みなさんのところは大丈夫ですか?

まず、負荷・能力管理について。


7.1 長期と短期の対応


負荷・能力管理というのは
販売予測や販売計画から予想される生産負荷に対して、
問題なく対応できる生産能力を準備すること

・・・だけでなく、できるだけ負荷を平準化し、
安定した生産を行うための計画を立案するということです。

この段階でも営業情報はきわめて重要な要素です。
生産管理は工場だけの課題ではないということがよくわかると思います。
  7.1 長期と短期の対応
  7.2 ムリなくムラなく
  7.3 山を積んで山を崩して
  7.4 工程別計画の確立
 8.部材調達管理
 9.スケジューリング
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その負荷・能力管理には長期と短期(または中期)の2つの局面があります。

長期の負荷・能力管理は、
先々1〜6ヶ月間の負荷状況の推移を見て、生産能力調整をします。
実際の調整時期まで十分な時間がある場合は、
設備投資や人員増減など思い切った対策を検討することもあります。



中・短期の負荷・能力管理は、
翌日〜数週間内の負荷状況の推移を見て、職場間の能力調整をします。
この時点ではもはや大規模な調整は利かないので、
営業情報の正確さや工程異常の予防が一層重要になってきます。


上の図では、過負荷あるいは能力余剰への対応を示していますが、
負荷・能力管理の目的は、負荷に見合った能力に調整すること、すなわち
負荷と能力のバランスをとって、ムダ・ムリ・ムラのない生産にすることです。

管理工程内は仕掛品滞留のない流れ一貫化ラインです。
しかし、負荷状況によっては、構成人員を変更しなければならないことも起こります。

そこで、同じ工程をセル生産で行うパターンと、
数人で流れ生産するパターンを標準化しておくなどの対策をとります。




こうした考え方はあくまで対策のためのヒントです。
実際は教科書通りにチョッコラチョイと工程変更できるほど単純ではありません。

作業者の勤務形態が多様化している現在、
セル生産一つとっても簡単には実施できないのが普通です。



そうです。
ただ手をこまぬいていても何も解決しません。

ここは、みんなで知恵を絞って考えるところです。
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