コンセプトは ”どうしたら面白くなるか?” D の 問 題 どうしたら易しく面白くなるか
 もっと楽にならないか
8.4 オールマイティな方法はない D の 問 題《目次》
 1.生産管理の意義
 2.生産管理の必須条件
 3.短納期と在庫問題

 4.販売計画の精度向上
 5.生産同期化の仕組み
 6.リードタイムの短縮
 7.負荷・能力管理
 8.部材調達管理
ジャストインタイムと言えば、忘れてはならないダイナミックな方式があります。
1970〜80年代に一世を風靡したカンバン方式です。

簡単にやり方を説明すると・・・
  8.1 生産計画ができても
  8.2 ジャストインタイムなのだ
  8.3 生産計画との連動
  8.4 オールマイティな方法はない
  8.5 未確定注文をどうするか
  8.6 できるようにする工夫
 9.スケジューリング
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この方式が話題になった当時は、猫も杓子もカンバンという風潮で、
やれば必ず在庫が減るとばかり、メーカーというメーカーが導入を試みました。
思えば、一つの会社の生産方式が商品となって広まった最初かもしれません。

しかし、上の手順を見ればすぐに気付くと思いますが、
カンバン方式は発注点方式の進化形で、
売れたら即発注点となって、売れた分を補充するというやり方です。

非常に優れた方法ですが、オールマイティではありません。
前述したように、発注点方式は比較的需要が安定していることが条件となります。
カンバン方式も、極端に需要が変動する部材には適さないことが知られています。


では、MRPなら問題なくジャストインタイムが実現できるかと言うと、
前節で見たように、MRPとて生産計画から部材の所要量を得る計算ツールに過ぎません。

確かに、元のデータが確定注文ならMRPで正しい部材手配が可能になります。
しかし、生産計画の中に未確定の注文が混ざっているという事実は変わりません。
これを十把一絡げに手配するのは現実的とは言えません。

実際には、部材によってカンバンが合っているものもあれば、
MRPで発注する方が良いものもあります。

そこで、部材の特性を調査して、それぞれに適した手配ができないかを考えます。
例えば、次のような切り口で層別し、手配方針を決めていきます。


層別の手掛りになる条件や対応策はそれぞれの会社で異なりますから、
実際の状況をよく調査して、適切な条件で層別を行ってください。
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