コンセプトは ”どうしたら面白くなるか?” D の 問 題 どうしたら易しく面白くなるか
 もっと楽にならないか
8.3 生産計画との連動 D の 問 題《目次》
 1.生産管理の意義
 2.生産管理の必須条件
 3.短納期と在庫問題

 4.販売計画の精度向上
 5.生産同期化の仕組み
 6.リードタイムの短縮
 7.負荷・能力管理
 8.部材調達管理
MRPは、今ではごく当たり前な生産管理の1ステップに過ぎませんが、
最初に登場したときは耳慣れない横文字のために、
画期的な新管理手法として大きな注目を浴びました。

簡単な例で、MRPの手順を説明します。

5種類の製品V、W、X、Y、Zを流すラインの大日程計画(基準生産計画)から
下のようなライン投入計画を作成しました。
  8.1 生産計画ができても
  8.2 ジャストインタイムなのだ
  8.3 生産計画との連動
  8.4 オールマイティな方法はない
  8.5 未確定注文をどうするか
  8.6 できるようにする工夫
 9.スケジューリング
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各製品の部品構成は次のようになっています。
(MRP計算では、このようなストラクチュア型部品表の整備が必須です)

この中の部品aについてのMRP計算を試みます。

部品aは、製品Vに1つ、製品Wに3つ、製品Xに2つ、製品YとZには使われていません。
そこで、各製品の投入数に使用数を掛けて、部品aの所要量を計算します。


製品ベースで平準化を図っても、個々の注文量や部品構成の違いのために、
部品の需要はこの例のように不規則にばらつくのが普通です。
定期発注や発注点が使えないのはこのせいです。

部品aの調達リードタイムは2日です。
初期在庫が300個あり、また、6/6納期で100個発注してあります。
この状況で、6日以降の過不足は・・・


もちろん、このまま何もしなければ、不足がふくらんでいくばかりです。
そこでまず、7日に200個の不足が生じるので、
この日の純所要量200個を調達する注文を出します。


7日の不足が解消されると、次の日の不足が400となりましたから、この分を発注します。


以下、同様にして純所要量を計算し、発注計画を立てていきます。


当たり前のことですが、
このように部品手配すれば、トラブルがない限り、過不足なく部品が調達できます。


この部品aが社内生産の場合、発注量を平準化する必要があるかもしれません。
その場合は、このMRP計算をベースにして、前倒し山積みをします。


このように計算過程をひとつひとつ見ていくと、ごく簡単なことと思うでしょう。
ところが、実際の生産ラインで使われる部品すべてを扱うとなると、
これは大変な作業になります。
コンピュータでMRPができるようになったことは、
まさに画期的なことでした。

MRPはExcelでも簡単に計算できます。
トライしてみてください。


MRPはコンピュータベースという特性から、
社内で活用されている会計や人事、販売などの情報システムと連携し、
ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)に発展しました。
さらに、協力企業や取引先も含めたトータルなマネジメントへと展開したのが
SCM(Supply Chain Management:供給連鎖管理)です。
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