コンセプトは ”どうしたら面白くなるか?” D の 問 題 どうしたら易しく面白くなるか
 もっと楽にならないか
5.3 注文情報は必ず変化する D の 問 題《目次》
 1.生産管理の意義
 2.生産管理の必須条件
 3.短納期と在庫問題

 4.販売計画の精度向上
 5.生産同期化の仕組み
 【問題11】
注文変更に応じた生産変更が十分にできないでいる。
  5.1 生産計画は1つではない
  5.2 手番をさかのぼった日
  5.3 注文情報は必ず変化する
  5.4 効果的な生販調整のヒント
 6.リードタイムの短縮
 7.負荷・能力管理
 8.部材調達管理
 9.スケジューリング
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販売計画から生産計画を作り、あとは作るだけというなら話は簡単ですが、
実際はそんなに甘くありません。
どんなに販売計画の精度を高くしても、その元になる営業情報が時々刻々変化しますから
工場の生産計画も常に変わるものと心得なければなりません。

業種にもよりますが、顧客がメーカーである場合、
年間生産計画(これは販売予測に用いられる)に始まる注文情報は
時間経過に伴って次のように詳細になり、確度もそれにつれて高くなります。
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例えば、納期の2週間前に注文を受け取りました。
この時点で仕様は確定しましたが、数量はまだ変更の可能性があります。
その情報が9日前に送られてきました。


6日手番の生産なので、生産計画通りに生産指示を出し、無事に出荷することができました。
こんな感じなら文句なしですが、実際はそう簡単ではありません。


同じように、納期の2週間前に注文を受け取りました。
ところが確定情報が送られてきたのは、納期の4日前でした。
ここで、生産計画を修正していたら完全に間に合いません。


やむを得ず、納期の1週前に見込みで150台の生産指示を出し、
先行して生産を開始しなければなりません。
ところが、送られてきた確定の数量は100台で、50台が在庫になってしまいました。

在庫なら次回に引き当てられることもあるので、まだましかもしれません。
もし、確定の数量が注文より多い場合は、欠品という最悪の事態になってしまいます。


みなさんならどうしますか?
最初の注文数より多目に見込んで生産指示を出しましょうか。
しかし、こんなことを繰り返して在庫が膨らんでしまった場合、
工場の担当者にその責任を負わせるのは可哀そうです。

このような不可避の在庫については、営業と工場の双方が責任を負わなければなりません。
そこで、トラブルをできるだけ回避するために、定期的に生販調整会議を開いたり、
コントロールセンターのようなスタッフを
置いて対応します。

コントロールセンターは営業と工場との間にあって、販生協働をサポートします。
また、大日程計画の立案は、工場の生産管理部門の重要な業務の一つですが、
よりスムーズな生産実行計画に展開するためにコントロールセンターで作成し、
工場に指示を出します。

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