品質でもうけなさい | どうしたら易しく面白くなるか もっと楽にならないか |
3.3 なぜ全員参加でなければいけないか? | 品質でもうけなさい《目次》 | |||||||||||||
プロローグ | ||||||||||||||
T.品質とコストの考え方 | ||||||||||||||
全員参加といっても、 全員が同じことをやることではありません。 |
1. 問題のない会社はもうからない 2. 品質の良し悪しはコストでわかる 3. 品質保証とはどういうことか? |
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3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 |
改善は現場の仕事ではない? 品質保証部の仕事は謝ること? なぜ全員参加でなければいけないか? 検査をすれば品質が良くなる? 顧客満足?自己満足? ISOなんて取らなきゃ良かった? |
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全員参加とは、全員が自分の責任を果たす ことです。 それも、いい加減ではなく、確実に果たすことが必要です。 |
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U.品質問題解決の進め方 | ||||||||||||||
4. 問題解決の効率化を図れ 5. 見える化で問題を共有する 6. 深堀りで解決の手掛りをつかめ 7. もうからない対策を立てるな |
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学校の成績ですと、 普通は60点以上なら合格、 90点も取れれば優秀 ということになります。 |
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V.品質問題よろず相談事例 | ||||||||||||||
8. 品質問題よろず相談事例 9. レベルアップに必要な考え方 エピローグ |
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しかし、 品質を保証するためには 全員が百点満点を求められます。 |
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《おもしろがりホームページ》 | ||||||||||||||
おすすめの 出し物 |
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・・・と思うでしょう? | ||||||||||||||
しかし、品質保証では 90点の優秀な成績でもボロボロ、 60点なら即倒産します。 |
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これ、精神論で言っているのでは ありませんよ。 |
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第2次世界大戦当時のドイツに、 メッサーシュミットという、 航空オタクなら泣いて喜ぶような 名戦闘機が飛んでいたの 知っているかな? |
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・・・ま、 別にそんなこと知らなくても 構わないのですが、 この名機を生んだ技術者の一人に ルッサーという人がいました。 |
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彼の考え方はルッサーの法則と呼ばれ、 後にアポロ計画にも応用されたほど品質管理に大きな影響を与えました。 |
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といっても、そんなに難解な法則ではありません。 | ||||||||||||||
つまり、 製品の信頼度は、 製品を構成する各部品の信頼度を掛けた値によって 決まってくるというものです。 |
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このルッサーの法則によれば、 仕事の信頼度も、 その仕事に関わる人たちの仕事の信頼度を掛けた値で 決まってくることなります。 |
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例えば、 営業が注文を受けてから設計、生産、出荷という過程を通して、 お客様に品物が渡されるまで12人の社員が関わっているとします。 |
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この12人はすべて経験豊富なベテランで、 みんな9割方責任を果たしていると自信を持っています。 |
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この12人による仕事はどのくらい信頼できると思いますか? | ||||||||||||||
90%×90%×90%×90%×90%×90%×90%×90%×90%× 90%×90%×90% =28% !!!!! |
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たった28%しか信頼できない仕事でできた製品に、 | ||||||||||||||
果たして太鼓判が押せるでしょうか? 9割方OKでは品質は保証できません。 品質保証は 一人ひとりが確実に責任を果たし、 仕事の結果に太鼓判を押すことです。 決して品質保証部だけの責任では ありません。 |
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この話を精神論で終わらせないようにするために、 各々がどういう責任を持っているかを十分に認識し、 どうすれば確実に果たすことができるかを考えることが大切です。 そこで質問。 |
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あなたの会社には 「品質保証体系図」がありますか? |
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最近、 それをじっくり見たことありますか? |
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品質保証部の責任、 品質保証部のやるべき仕事とは何か? 答はそこに書かれてあるはずです。 |
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すなわち、 全員で品質保証できるように・・・ |
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◇品質方針を策定し管理していく ◇品質教育を行い全員に品質意識を持たせていく ◇社内標準化を統括し、周知と遵守を指導する ◇品質状況をマクロの見地から分析し、レビューする ◇計量器の保全を行い、製品と工程の信頼性を管理する ◇全社及び各職場の品質管理活動を支援する |
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・・・などが挙げられると思います。 一言で言えば、品質マネジメントということです。 |
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・・・これだけお話しても、 相変わらず、お客様にヘコヘコすることが仕事だと 勘違いしている品質保証担当者は一杯います。 残念ながら、 そういう人が品質保証をやっている限り、 品質が良くなることはありません。 |
≪楽屋裏話≫ | ||||||||
ヘコヘコすることが仕事だと思っていなくても、現状はやむを得ないとあきらめている人が多いのが現実です。その痛いところを突かれると、さらに意固地になって現状を正当化してしまう。あきらめずにがんばろうと言っても、かえってムキになってそっぽを向いてしまう・・・難しいものです。 品質改善がなかなかダイナミックに経営に結びついていかないのは、当事者のこうしたメンタルな要素が大きな障害の一つになっているところにあります。この障害を取り除くのは、最新の管理手法などではなく、品質に対するトップマネジメントのあり方です。 |
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