品質でもうけなさい | どうしたら易しく面白くなるか もっと楽にならないか |
5.見える化で問題を共有する | 品質でもうけなさい《目次》 | |||||||||||||
プロローグ | ||||||||||||||
T.品質とコストの考え方 | ||||||||||||||
問題解決のやり方というのはいろいろな考え方・アプローチがありますが、 シンプルに下のような基本手順に沿って、実戦のポイントをお話しします。 |
1. 問題のない会社はもうからない 2. 品質の良し悪しはコストでわかる 3. 品質保証とはどういうことか? |
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U.品質問題解決の進め方 | ||||||||||||||
4. 問題解決の効率化を図れ 5. 見える化で問題を共有する |
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5.1 5.2 5.3 5.4 |
データで把握しデータで語る 顕在している問題の詳細化 見えない問題を掘り起こす 成果目標を設定して公開する |
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6. 深堀りで解決の手掛りをつかめ 7. もうからない対策を立てるな |
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V.品質問題よろず相談事例 | ||||||||||||||
8. 品質問題よろず相談事例 9. レベルアップに必要な考え方 エピローグ |
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《おもしろがりホームページ》 | ||||||||||||||
5章は、まず、1.問題の見える化、2.成果目標の設定についてお話します。 | おすすめの 出し物 |
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5.1 データで把握しデータで語る | ||||||||||||||
最初の最初に、問題というのは理想と現実との差のことだと言いました。 | ||||||||||||||
品質についての問題と言えば、理想は不良ゼロであり、 現実は不良が多いとかクレームが多いといったものでしょう。 |
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では、 具体的に何のどういう不良が どれくらい多くて、 そのために どんな損失を生み出しているのか と突っ込んで聞かれると・・・ |
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問題をデータで把握しデータで語ることは、 問題解決の最低条件と思ってください。 |
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ただし、データもよく考えて収集・分析しないと、 問題解決につながらないことがあります。 |
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例えば、2.4でお話したように、 品質を件数で捉えて一生懸命分析しても 本当の問題は見えてきません。 |
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データはウソをつくことがある ということも忘れないでください。 |
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こういう人は、データより自分の目で見た方が間違いないと信じています。 |
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現場にこそ問題解決のカギが潜んでいますから、私も現場は大好きです。 | ||||||||||||||
しかし、人間の五感なんて簡単にだまされてしまうので、 肉眼で確かめれば間違いないとは思いません。 実際、視覚なんてホントいい加減ですよ。 |
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右は簡単な錯視の例ですが、 横長の直線部分は全く同じ長さですが、 一見したところでは上の方が長いように 感じます。 |
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次の例は、 右側の男性が大きく感じられますが、 実は左の女性と同じ寸法です。 |
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こういう落とし穴が現場にはたくさんあります。 例えば、リミットスイッチのストッパー位置が違うのに、 目測で正しいと勘違いして不具合が起きていたことがありました。 きちんと計測してデータで判断していなかったのです。 |
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ひらめき一辺倒や思い込みは危険です。 | ||||||||||||||
データを踏まえた3現主義(現場・現物・現実) ・・・これが大切です。 |
≪楽屋裏話≫ | ||||||||
生産改善のコンサルタントというと、一部の会社では、とにかく現場に出て問題点をガンガン指摘して、ビシバシ従業員の尻を引っぱたいて改善をさせる・・・なんていうイメージがステレオタイプになっています。それこそ、データ解析の話をしただけで、工場長を始めとして一斉にブーイングの嵐にさらされたこともあります。でも、そんなふうに簡単に解答欄を見せて、人材が育つのかどうか・・・? もちろん机上で議論するより、現場に出て問題を実感する方が良いに決まっています。さらに、いろいろな角度から問題を捉えることで、より問題の本質が見えてきて、解決のヒントがつかみ易くなります。 改善を一人でやるよりグループでやる方が良いのは、他人の意見、自分と異なる見方・考え方を参考にできるからです。 データも同じ。自分で勝手に思い込む前に、客観的に問題を眺めてみる。これが非常に大切なのです。 |
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