コンセプトは ”どうしたら面白くなるか?” 品質でもうけなさい どうしたら易しく面白くなるか
 もっと楽にならないか
2.5 品質はコストで把握せよ 品質でもうけなさい《目次》
  プロローグ
T.品質とコストの考え方
ご存知のように、
コストは経理上は人件費・資材費・経費の3つに分類されます。
1. 問題のない会社はもうからない
2. 品質の良し悪しはコストでわかる
品質コストは、これら人件費・資材費・経費の中の、
品質にかかわる部分のコストのことです。
2.1 品質の意味を考え直してみよう
2.2 品質とは「良さ」なのか?
2.3 品質の良い会社は生産性も高い
2.4 品質は件数では見えない
2.5 品質はコストで把握せよ
2.6 品質管理のレベル

いろいろな考え方がありますが、
一般的には下に示すような分類になります。
3. 品質保証とはどういうことか?
U.品質問題解決の進め方
4. 問題解決の効率化を図れ
5. 見える化で問題を共有する
6. 深堀りで解決の手掛りをつかめ
7. もうからない対策を立てるな
V.品質問題よろず相談事例
8. 品質問題よろず相談事例
9. レベルアップに必要な考え方

  エピローグ
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把握するのが難しいと思われているのはFコスト(失敗コスト)の部分です。
予防や評価コストは計画に織り込むことができるコストですが、
Fコストはいつどこで発生するか事前にはわからないロスコストだからです。

しかし、そんなにロスコストを捉えることが難しいのでしょうか?
落ち着いて考えてみてください。
コストの成分は人件費・資材費・経費の
3つしかないんですよ。
たったこれだけを捉えれば
Fコストは把握できるはずです。
そこで、ものが作られ消費される過程で
どのような損失が発生しているかを考えてみましょう。
受注に始まり設計や製造、販売を経て、最終的に廃棄されるまでに、
さまざまなムダやトラブルが発生します。
(ポインタを下図に置いてみてください)
無視できないロスといえば、大体こんなものでしょう。
これらは、生産管理や販売管理の仕組みが整っていれば、
把握するのが困難とは言えないものばかりです。
これらのロスは次のように簡単にコスト換算できます。
ロス情報は、例えば次のように収集できます。
最初は焦らずにドンブリ勘定で構いませんから、
まず品質をコストで捉えましょう。

改善を進めながら精度を上げていけば、
いずれは改善が経営に与える影響までしっかりと目に見えるようになり、
経営戦略的に改善活動を展開することも可能になっていくでしょう。
   ≪楽屋裏話≫
 注意しておきたいのは、コストというと、どうしても経理的な「精密さ」を求めがちになってしまうことです。データの正確さ、根拠、論理性などはとても大切ですが、「精密さ」を必要以上に求めてしまうと、改善よりもコスト把握が目的になってしまいます。
 最初は、とりあえず把握できる程度のコストを集計するだけで十分です。その結果を見て、品質のロスがこんなにあるんだという実感が得られれば、それが改善への動機付けになります。改善活動がスタートしなければコスト把握の意味がありません。
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