品質でもうけなさい | どうしたら易しく面白くなるか もっと楽にならないか |
7.2 対策はアイディアが勝負 | 品質でもうけなさい《目次》 | |||||||||||||
プロローグ | ||||||||||||||
T.品質とコストの考え方 | ||||||||||||||
問題にもよりますが、対策というのは原因究明や管理に比べたら、 それほど難しいものではありません。 |
1. 問題のない会社はもうからない 2. 品質の良し悪しはコストでわかる 3. 品質保証とはどういうことか? |
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そのコツを簡単に紹介しますが、 実戦に活用しなければ単なる知識に過ぎません。 大いに問題解決を繰り返して経験を積んでほしいのです。 |
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U.品質問題解決の進め方 | ||||||||||||||
4. 問題解決の効率化を図れ 5. 見える化で問題を共有する 6. 深堀りで解決の手掛りをつかめ 7. もうからない対策を立てるな |
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(1)定石をヒントにして考える | ||||||||||||||
では、対策を考える場合には、 分析をするときと同じような手法とか 管理ツールはないのかというと、 必ずしもそうではありません。 改善の定石のようなものがあって、 これをヒントにして考えれば、 慣れていない人でも良いアイディアを 出すことができます。 |
7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 |
最初から管理を考えるな 対策はアイディアが勝負 試行錯誤・ひらめき・・・快感! ライフサイクルコストで考えよ 自立化の仕組みを作る |
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V.品質問題よろず相談事例 | ||||||||||||||
8. 品質問題よろず相談事例 9. レベルアップに必要な考え方 エピローグ |
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《おもしろがりホームページ》 | ||||||||||||||
例えば、3SとかECRSは、よく知られているポピュラーなものです。 | おすすめの 出し物 |
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・・・と それも間違いではありませんが、 3Sとは |
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の3つのSで、欧米では古くから改善の指針として使われています。 | ||||||||||||||
ECRSは | ||||||||||||||
の4つの単語の頭文字です。 | ||||||||||||||
横文字が苦手な人は ナクス・ナガラ・トリカエ・ヤサシク の4つで、 ナナトヤ と覚えると良いでしょう。 |
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このナナトヤを物語風に解説した 改善提案名人に挑戦! というコンテンツを 同じサイト内で用意していますから、 参考にしてください。 |
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みなさんがよく知っている 5Sも対策を考えるヒント として使えます。 |
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お馴染みの言葉ですから、 どんどん利用して いきましょう。 |
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5Sの意味をただ紙に書いて、 色が変わるまで壁に貼っているだけでは宝の持ち腐れですよ。 |
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この他にも、ポカヨケや見える化、 IT化などの考え方も 対策の指針を提供してくれます。 |
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簡単な問題なら、 定石を駆使することで ほとんど対策できると思います。 |
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ここで一つ一つ説明はしませんが、 | ||||||||||||||
実戦でどんどん使いこなせるようになってください。 | ||||||||||||||
(2)みんなで知恵を絞る | ||||||||||||||
アイディアは質より量と言います。 量が質を生むとも言います。 |
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したがって、 対策を一人だけで考えるより、 仲間と一緒に考えた方が たくさんのアイディアを出せますから、 良いに決まっています。 |
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また、決して一人で結論を出さないこと。 |
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どんなグッドアイディアも、 具体化する前に必ず仲間と相談してみることが大切です。 その方がより効果的で現実的なアイディアに発展できるからです。 |
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参加型のアイディア発想法で ブレーンストーミング という方法が よく知られています。 |
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上手に活用している会社もありますが、 名前は知っていてもやったことがない という会社も意外に多いようです。 |
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発想法どころか問題解決にすら 慣れていない職場で、 参考書を読んだだけでやれといっても ムリな話です。 |
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特に注意しなければならない ルールの一つに 批判をしないということがありますが、 これがみなさんなかなかできません。 |
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したがって、会議の中に ちゃんとした指導を受けた人や経験豊富なベテランメンバーを必ず入れて、 |
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進行を調整してもらうようにします。 | ||||||||||||||
さもないと ただ言いたいことを言うだけの 締まりがない井戸端会議に なってしまいます。 |
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また、意見を出し易くするために、 欠点列挙とか希望列挙という方法が取られたり、 カードを使ってアイディアを集める方法も よく行われます。 |
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最低でも50くらいの意見が出なければ ブレーンストーミングをやる意味がありません。 |
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忘れてはならないのは、 列挙されたアイディアや意見を 後々の検討に使えるように集約しておくことです。 |
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慣れていない人はこの詰めを怠って失敗してしまいます。 | ||||||||||||||
アイディアの集約には親和図法という方法がありますが、 あまり杓子定規に考えるより、「なんとなく」似ている意見を集めて まとめていった方が上手に集約できるようです。 |
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他にも、さまざまな参加型の検討の方法がありますが、 ブレーンストーミングが使いこなせれば問題解決では十分です。 |
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(3)アイディアにはいくら金がかかっても良い | ||||||||||||||
対策のカギとはいえ、アイディアなんて所詮は頭の中だけのことです。 実際には存在しませんから何の制約もありません。 要するに何でもありなんです。 |
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制約がありませんから、金に糸目をつける必要は全くありません。 | ||||||||||||||
どんなに高価なテクノロジーを 使っても構わないし、 それこそ鉄腕アトムや どらえもんの世界の話でも良いのです。 |
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本を読まない人はなぜなぜの繰り返し みたいな論理思考は苦手ですが、 こういうマンガチックなおとぎ話なら 得意だろうと思うと、 これまた、困った顔をして 互いに顔を見合わせている。 |
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どうもみなさん 職場でバカ話をすることには 抵抗があるようですね。 |
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改善というと、何やらカッコイイ意見を言わなくちゃいけないような気持ちに | ||||||||||||||
なるんでしょうか。 | ||||||||||||||
みなさんにもっと仕事の中に 遊び心 を持ってほしいのです。 |
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仕事がつまらなかったら、 どうしたら面白くなるかを考える。 面白いから仕事がはかどる。 実際、仕事のできる人ほど 遊び心があって発想も豊かです。 |
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アイディアも同じ。 | ||||||||||||||
自分で思いつかなかったら、 他人のアイディアに便乗してもOK。 |
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出てきたアイディアを面白がって、 大いに悪乗りするくらいが 丁度いいのです。 |
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大丈夫。 | ||||||||||||||
アイディアにいくらお金をかけても、会社の収益に実害はありませんから、 どんどん悪乗りしてグッドアイディアを生んでください。 |
≪楽屋裏話≫ | ||||||||
日本人の横文字を使いたがる心理。ただカッコつけたいだけなのか、相手を煙に巻こうとしているのかよくわかりませんが、コンプライアンスというのも最近やけに気になる横文字の一つ。 遵守とか準拠とか、ちゃんと日本語を使えないのかと文句の一つも言いたくなります。国語力がないとデータの分析や意見の集約もできません。 標準化を進めてしっかりとルールを遵守して、問題を未然に防止するというのが、昨今の品質保証の大きな流れになっています。ルール遵守はとても大事なことです。しかし、その半面、どうもお役所仕事的で、改善に際して自由に発想しにくい堅苦しさを感じます。品質問題を検討しても面白くない。 仕事が面白くないと、人はルールを守らなくなります。最近の世の中を見ていると、お役所仕事がその典型のように感じませんか? |
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