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アナクロキャラのひげじいが独断と偏見で世相を斬る

ひげじいの365日 前の日へ 2003/06/04ほかの日も見たい 次の日へ
歯が痛い
はしりがき
 虫歯予防週間に合わせたわけでもあるまいが、先日、ホントに右上の親知らずが痛み出してガマンできなくなった。夜なんか、寝床でウトウトしていても、寝返りをうつときについ奥歯をかみ締めてしまい、激痛が頭の頂点にまで達して目を覚ましてしまう。大急ぎで氷で冷やして、痛みを和らげるが、もう怖くて寝ることもできない。
 子供の頃、一人の医者から「なんでこんなになるまで放っておいたんだ」とひどく叱られた思い出があり、それが一種のトラウマになって、どうも歯科医というのは苦手なのである。最近はドクターハラスメントなんていう言葉もあって、中にはひどい医者もいるという。そんなニュースもマイナスに作用して、歯科検診すら敬遠してしまう。
 が、もうダメ、観念するしかない。この際、痛い親知らず以外のところも完全に治療してもらおう。とにかく、眠れないってのは何よりもツライ。



ひげじいの365日 前の日へ 2003/06/08ほかの日も見たい 次の日へ
備えあれば憂いなし
はしりがき
 すでに衆院で可決しているから、今さらどうあがいたところでひっくり返るものでもない。6日参院で有事3法案が成立した。
 自民党のある若手議員が、法案成立に感動しつつ、「この法律が決して使われないようにしなければ」などとほざいていた。使われない法律をなんで成立させるんだろう。
 なんてことを言うと、「もしものときはどうする」なんて開き直ってくる。でも、「もしも」っていうのは仮定の話だよね。そういや、「仮定の話には答えられない」なんて言ってたのは、自民党の総裁だったよな。
 そうまでして戦争したいんだね、この国の政府は。この間、麻生議員の創氏改名発言とか、小泉首相の自衛隊は軍隊発言とか、きな臭い話が飛び交い、着々と軍事国家への道を歩んでいるみたいだ。話がたて続けに急展開するものだから、反対勢力がまるでもてあそばれているような感じすらしてしまう。
 筆者は机上論に過ぎる社民党を支持していない。しかし、委員会審議で、特攻隊員としての戦争体験を踏まえた田英夫さんの質問に対する小泉首相の答弁が、あまりに形式的で軽薄に聞こえたのは筆者だけではないだろう。



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どっちが怖い?強い?
はしりがき
 右翼団体はこれは愛国心という自然な感情に立った民族運動なんだと言う。暴力団ですら昔は任侠道なんぞと言って、それなりのモラルがあった。右翼団体も暴力団もそんな風に言い分はあるのだろうが、庶民にしてみればどちらも怖い。彼らは自己主張ばかりで、相手の言い分なんか全く聞き入れない。その自己主張はしばしば言論でなく暴力で示される。
 ところで、北朝鮮の万景峰号の新潟入港が中止となった。在日朝鮮人にとっては母国とのつながりを保つ貴重な船だという。日朝関係の歴史と、多くの良心的な在日の人々の気持ちを考えれば、素直に良かったとは言えない。反面、拉致被害者家族の心情を思うと、来て欲しくないという気持ちもわかる。お互いの感情だけで語ろうとすると、本当に難しい問題だ。
 ただ、先日米議会での元北朝鮮工作員の証言から、この船には沢山の疑惑があることがわかってきた。つまり、核ミサイルを製造するための部品だとか、麻薬だとか、日本にいる工作員への指令などがこの船で運ばれたのだと言う。
 右翼団体が北朝鮮のこうした行為に過敏に反応するのは当然のことだ。
 暴力団はどうか。かつて任侠だった頃、彼らも人々を守る気概の集団だった。が、今や、彼らは国を売ってでも自分の利益しか考えない、国が滅んでも構わない連中なのだ。
 この実態を考えれば、右翼の諸君、頭でっかちで能書きばかりの日本の共産主義者やマスコミを攻撃するよりも、暴力団のこの売国的行為を糾弾することの方が急務だと思わんかね。
 最近、本当にそんな風に思うようになってきた。オレって心情的には右翼なのかもしれない。うん、大好きだもんな、この国の自然や文化。



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ご先祖さまの涙
はしりがき
 学校の教科書を開くと、まず直立猿人とか北京原人・ジャワ原人とかが出てきて、次に旧人と言われるネアンデルタール人、さらに新人と言われるクロマニョン人が現れて、最後にホモサピエンスという順序で教えられるから、あたかも人類はこの順番に発達してきたかのように感じられてしまう。
 しかし、実はホモサピエンスはネアンデルタール人が生きていた20万年前には、すでに登場していたと考えられている。この人類の祖先はアフリカを起源として世界に広がったとされる。
 今回、その説を裏付ける有力な化石が見つかった。調査の結果、16万年前のホモサピエンスの男性の頭骨であった。
 その化石が発見されたエチオピアの北方3000キロの地域が、人類最初の文明の地メソポタミアであり、以来4000年にわたり繁栄と殺戮が繰り返されてきた土地である。
 彼はどんなことを考え、どんな夢を見、どんな人生を送ったのだろう。16万年前のその男性は何も語らない。



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肖像権以前の問題
はしりがき
 いや、正直な話。著作権には十分気を付けているが、肖像権は写真さえ利用しなければ、気にする必要はないと考えていた。ところが、ネットサーフィンをしていたら、似顔絵でも問題になることがあるという記事が目に飛び込んできた。
 ただ、新聞や雑誌の風刺マンガはどうなんだろうと考えると、問題になるのは色々と条件がありそうだ。いずれにせよ、今のところこのサイトを訪問する人は微々たるものだし、関係なさそう。
 問題になるくらい、アクセスが増えるといいな。



ひげじいの365日 前の日へ 2003/06/18ほかの日も見たい 次の日へ
堕ちていく名門
はしりがき
 あらかじめ打ち明けておく。筆者も同じ学部の出身者である。
 しかも、第二外国語の単位が危なくて、教授に頭を下げてやっと卒業させてもらったという、かなり出来の悪い卒業生だった。当時の学部主任から本学の恥さらしだと怒鳴られたものだ。
 卒業後、自分ではデカイツラしていたつもりはないが、就職した会社では周囲からそんな目で見られていたかもしれない。そんな思い出を振り返りつつ、やっぱり本学への愛着がある自分に気付く。
 大学側にしてみたら、これは学生個人の問題で大学とは一切関係ないと言うだろう。この歴史の古いマンモス大学は、それこそ多くの著名人を輩出し、社会に貢献しているから、この程度のことで名誉が傷付くようなことはないに違いない。
 だから、別に筆者ごときが心配することは何もないんだけれども、劣等生であったが故に、この学部のレベルの高さ、難しさは身に染みてわかっているつもり。並みの成績でチョッコラチョイと入学できるような所ではないんだ。
 だから、一言言いたい。
 バカヤロー!!! こんなことやるために、苦しい受験を勝ち抜いてきたのかよー!!



ひげじいの365日 前の日へ 2003/06/21ほかの日も見たい 次の日へ
国語が乱れている
はしりがき
 国語が乱れているなんて、今に始まったことじゃないけれど、本を読む人が少なくなったというのは悲しむべきことだ。比較的読まれる本といえば雑誌かマンガかゲーム攻略本、タレント本に趣味の本。たまにハリーポッターみたいなベストセラーが読まれる程度か。
 でもね、本を読めば語彙が増える。語彙が増えれば表現が豊かになる。感受性も磨かれる。知識が増える。想像力がたくましくなる。人生が面白くなる。…そんなもんなんだがなぁ。
 筆者は基本的にSF小説とか時代小説が好きなんだけれど、ドキュメンタリーや詩集もたまに読みたくなる。読み出すと止まらない。この面白さがわからない奴らがかわいそう。
 が、こういうのは今や少数派。少数派はいずれ消えてなくなる運命なのか。



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消灯キャンペーン
はしりがき
 夏至の夜、各地のライトアップ施設やビルで一斉に照明が消された。環境省主催のCO2削減を訴える消灯キャンペーンなのだそうで、有名ミュージッシャンや作家らによるコンサートなども開かれたのだそうだ。
 表向き趣旨は間違っていない。極端なエネルギー不足に苦しむ北朝鮮は別にして、北半球の特にアメリカと日本の光の洪水は、そのまま国の形がわかるくらいだもの。
 だけどさ。その問題意識が継続されていくならともかく、たった一夜暗くして何だっていうの。たまには都会で星空を楽しむのもロマンチックで良いなんていうキレイ事はやめてくれ。最近じゃ、人里離れた田舎に行っても星降る夜空にゃ滅多にお目にかかれぬ。
 今日からまたギンギラギンの夜が続く。やっぱり深刻さの薄いただのイベントのように感じられてしまう。キャンペーンに真面目に参加した人たちには申し訳ないが、そんな正直な気持ち。



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いまどきの名門
はしりがき
 あの天下の早稲田マンが美人局や集団レイプみたいなバカやってやがると、他の大学は冷たい笑いを送っていただろうに。今度は東大っていう二文字を3面記事に見つけたんで、少し驚いたが、さすがに日本一の大学生はそんなあこぎな真似はしない。
 …と喜んでいられるのかな、この実態は。
 かつて、身の程も知らずに東大を受験して音を立てて落ちた身からすると、なーにやってんだバカタレとも言いたくなる。なるほど、最近は東大を出てタレントになっている奴等も沢山いるし、派手で豪華な社会舞台にあこがれる気持ちもわかるが、そのうち、そんな河原乞食の世界も超一流のエリートじゃないと勤まらなくなるんだろうよ。やだねー。
 あらゆる所で、ものごとが表面の瀟洒に惑わされて、本質を見失っている。



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668兆という数字
はしりがき
 国家財政とか国の借金というのは、われわれ下賎の者にはなかなか実感のわかない問題で、極端な話、いいじゃん明日の飯が食えればとさえ思ってしまうし、そんなハイレベルの事はエッラーイお役人様に任しとけば良いんだとも思うし、要するにそれが何だっていう話。
 んが、国に金がねーっていうことは、お上が国民に対して行っている色々なサービス、公共事業、社会保障ができなくなっちまうってことで、これまで当たり前と思っていたことが、遅かれ早かれなくなっちまうぞっていうことを意味する。あるうちぁ良いけど、なくなってからじゃどうしよーもねーぜっていうことなのだ。
 んで、その借金がだよ、668兆円以上もあるんだと。668円じゃねーよ。668000000000000円だ。どーすんだろ、こんなすげー借金。しかも、いまだに税金のムダ遣いは続いてるっていうし。知らねーよっていうわけにもいかね。こりゃ戦争でもおっぱじめなくちゃ片付くもんじゃねーぞ。
 …と、そこで気付くのは、かつて日独伊枢軸は国家財政の破綻を立て直すために侵略戦争を始めたという歴史の側面。…そうか、そうなんだ、コイズミさんが大急ぎで軍国化の体制を整えようとしているのは、そんな思惑があるんだ。はっはっは、わかったわかった、それなら納得できるよ…。
 ホントかよ。・・・・・・・・・・・・・・知らねーよ、ウソに決まってんだろ、そんな話。



ひげじいの365日 前の日へ 2003/06/30ほかの日も見たい 次の日へ
世界に誇れる国
はしりがき
 篤志家の野口健さんが富士山の清掃に力を入れている記事を見て、こういう行為こそ本当の意味で国を愛しているんじゃないかと思った。
 憲法を無視して自衛隊を軍隊化しようとする一方で、日の丸・君が代の強制や、愛国心まで法律で押し付けようとする。これでもなお右傾化でないと政府与党は主張する。
 相変わらず小泉自民党大好きの国民も、この程度なら右傾化ではないと思っているらしい。それどころか、政府批判する人を過激派と考えている人さえいる。ホントだよ。
 もう、この流れは止めようがないのだろう。なんだか頭が痛くなってきた。
 政府批判というとすぐ社会主義・共産主義と結びつけられがちだが、はっきりさせておくが、筆者はこうした非現実的非人間的思想を肯定しない。誤った思想であることは歴史が証明している。
 愛国心は良いもんだと思う。でも、それはだれでも自然に持っているものだ。お上から押し付けられて持つものじゃない。押し付けられた愛国心なんて本物じゃない。
 この国を愛するからこそ、暴力や非道を憎み、ゴミだらけの自然を美しくしようと努力し、働く機会がないことを悲しんでいるんじゃないのか。なんとか日本が、世界に誇れるような、安全で平和で美しくて豊かな国になって欲しい。
 そう思わない?

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