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法則についての見解 ほうそくについてのけんかい 

 広辞苑によれば、法則とは、「@必ず守らなければならない規範、おきて。Aいつでも、またどこでも、一定の条件の下で成立するところの普遍的・必然的関係。また、それを言い残したもの。」とある。
 @は英語で言えば rule とか reguration ということで、規制や取締り、規則など法規的な意味の法則である。Aは law。万有引力の法則とかアボガドロの法則など、主に自然法則で用いられるものである。
 問題はAの方で、世の中には科学とは全く関係がなさそうな訳のわからない「法則」が沢山存在しており、それらの中身を見るとなかなか面白くて共感を覚える部分もあるものだから、事あるごとに引用され、あたかも普遍的な真理であるかのように扱われるのである。
 役に立つと思うのは個人の自由だが、職場の雑談や飲み会での話題にはなっても、こうした「法則」が問題解決の手段としてプロジェクトの中に組み込まれ、実際に答を出したという事例を私は知らない。上の定義で言う「一定の条件」がどんなに特殊で限定的でも、その下で普遍性を確保できるなら、この世のすべての事象は「法則」と呼ぶことができてしまう。
 自然法則が法則として万人に認められるのは、それが科学的・論理的に実証されているからである。ところが、多くの「法則」はというと・・・
 「日頃こんな風に感じているんだが、キミはどう思う?」
 「ああ、オレだけでなく、他の奴もみんな同じように感じているみたいだ」
 「そうか、それならこれは○○の法則という感じかな」
 「そりゃ面白い、これからはそう呼ぶことにしよう」
・・・というような調子で一般化されていく。つまり、思いつきの仮説のまま一人歩きしていくのだ。仮説は一つのアイディアだから否定はできないが、そのまま普遍的な法則扱いするのはいかがなものかという話である。この類の代表的な「血液型の法則」など、何の科学的な根拠もないのに、信じている人にとっては神のご託宣と同じである。
 学者や経済人などの知識レベルの高い人たちに人気がある「マーフィーの法則」「パーキンソンの法則」「チザムの法則」といった有名なものですら、その裏付けとなる科学的実証データがどこにあるのかだれも知らない。「法則」という名前が付いているから紛らわしいのだが、これらは故事・ことわざと同じようなものである。科学ではない。
 これらの「法則」を批判はしない。信じるのも自由だ。ただし、まんまと乗せられて大ケガをしたくなかったら、裏付けがはっきりしない話には眉に唾を付けておく方が良い。まじめな顔をして改善手法として使おうなんてバカなことは考えないことだ。
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