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大好きな言葉があります。
「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」
作家の井上ひさしさんの言葉で、ある有名な芸能プロダクションの社是にもなっているそうです。
このサイトで伝えたいこと。
それは、ずぅっと前から、十代の頃から考えていたことなんですけれども・・・。
がんばれば必ず報われるってよく言います。それは本当にその通りだと思います。
しかし、その報われたってことが自分の価値観とズレていると、本人は報われたと感じることができない。それを教えるのが先生(先生というより師という感じかな)という立場だと思うのですが、それができる人が少なくなってしまったなあと思うんです。
じゃあ、おまえはできるのかって突っ込まれて、さてどうかな?とも思いますが、少なくとも、人生必ずしも自分の望む通りにはならないよってことだけは言えます。
順風満帆、すべてが思い通りに展開して、満足して死ねるなんていうのはほんの一つまみで、ほとんどすべての人が不満と不安を持ちながら生きているっていうのが現実です。思い通りにいかないから、やっていることがつまらない、面白くない、他人がうらやましい。
でもね。
上の学校に行きたいと思ったら、つまらなくてもやっぱり受験準備しなくちゃならないし、出世したいと思ったら、嫌いな上司にも気を遣わなければならない。優勝したいと思ったら日々つらい練習に明け暮れなくちゃならないし、頂上に立ちたいと思ったら息が苦しくても山道を一歩一歩あるいていくしかない。
いやあ、だからこそ目標達成した時の喜びがひとしおなんだって、安っぽいテレビドラマのセリフみたいなことをよく言いますが、達成できなかったときはどうするんですかね。がんばったけど達成できなかった、そんな経験はだれもがしています。そして、大抵周りからのケアはなく、本人が自分のやり方でかろうじてケリを付けているんです。
いやあ、人間そういう挫折を味わってひと回り大きくなっていくんだよぉって、これもいかにもドラマのセリフっぽい調子ですが、実際はほとんどそれっきり何のフォローもありませんから、これってすごい評論家的で無責任な言葉です。
本当は、挫折を繰り返せば繰り返すほど、なるようにしかならないとあきらめちゃう人が増えていくんです。違いますかね。
結果がすべての世の中です。会社もスポーツも社会も人も記録に残るのは結果。結果がその後の立場を変えていきますから、ものすごく大事です。
しかし、結果は運や巡り合わせにもよるし、妬みや軋轢を生むこともありますから、結果にばかり価値を求めるのはいかがなもんかなと思うのです。そんなものが本当に人を成長させるんでしょうか?
人を成長させるのは結果ではなく、結果に至るまでのプロセスじゃないかと思うのです。
結果は一瞬ですが、プロセスは常に連続です。この連続した時間をいかに充実して生きるかが人を大きくするんじゃないか?それはいくら年を重ねても同じように人生の肥しとなるんじゃないか?・・・なんてね。
どんなにキレイ事を言っても、どうしてもつらい・つまらないと感じてしまうことが現実にはたくさんあります。ここがポイントなんです。
どうでもいいことだったら、さっさと止めてしまえば良いのですが、そうもいかない重要なことだと、これはいやでも続けていかなければならない。いやいやだからつらい・つまらない、つまらないから身が入らない、身が入らないから結果も芳しくないという悪循環です。
この悪循環を断つにはどうすれば良いか?どうしたらムリなくパフォーマンスを高めることができるんだろう?
そう考えていたら、これは「どうしたら面白くなるか?」と考えるしかないなっていう答になったわけです。
これが、面白狩りのコンセプト。
だから、これにはジャンルとかカテゴリーなんて関係ないなと思うわけです。たまたま、自分が関わったジャンルについて、面白いことがあったら忌憚なくその情報を伝えたいというだけで、エラそうにご伝授つかまつるってもんでもありません。
例えば、コンサルタントなんて仕事をしてますが、私の基本コンセプトはいつもこれ。どうしたら仕事が面白くなるか?・・・でも、エライ人たちはやっぱり結果を求めるんですねぇ・・・仕方ないことですけど。
こんな考え方で、少しずつですけど出し物を増やしていくつもりです。これからもよろしくお願いします。
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